柱松神事

柱松神事(別名紫燈神事)の歴史は、古く鎌倉時代にさかのぼります。江戸時代末期、故あって中断され現在にいたっていましたが、平成十五年の式年大祭を機に復活されました。
柱松神事は八月の例祭の折、三本の幣束を杉の葉の火にかざす「火祭」の中にわずかにその名残をとどめていました。これを出来る限り正確に復活するため資料収集や文献調査を行い、また、他所に残る同様の神事についても研究調査を重ね柱松神事を復活させました。柱松神事は「特別祈祷祭」「行列」「柱松山伏(松山伏)の入峰修行」「験比べ」「火祭り」「直会」に五つの流れに組み立てられています。
戸隠独特の根曲竹や木で作られた柱松に火をつけ、世情を占うという勇壮な火祭りは必見です。