戸隠神社 奥社
奥社

戸隠神社の本社。御祭神は天の岩戸を引き開け投げ飛ばした神といわれる
天手力男命(あめのたぢからおのみこと)です。
九頭龍様も天手力男命も洞窟の中に鎮座しているのが特徴で、修験者の行場である洞窟から戸隠信仰が発達したからだと思われます。

本殿は度重なる雪崩で崩壊し、現在の本殿は昭和50年(1979)に建てられたコンクリート造りです。

神仏習合時代、天手力男命の本地仏は聖観音とされていました。その時の聖観音は千曲市の長泉寺に移されました。



狛犬

いわゆる狛犬といわれるものには狛犬と獅子があります。最近は獅子だけのものが多く、昭和62年に寄進された随神門の狛犬も左右ともに角のない獅子がお座りしています。

写真の本殿前の狛犬は江戸時代の名残がある明治3年(1870)の作。
角があり構えの姿勢をしています。横面には「越後高田」とあり、越後は古くから戸隠信仰の盛んな所だったのでしょうか。

随神門の天井にも高田の文字が見え、奥社入り口の常夜灯にも高田の人から寄進されたとあります。