奉書紙。墨書。33.8㎝88.0㎝

永禄元年(1558)八月、甲斐の武田晴信(信玄)が戸隠中院に銭五十貫と共に奉納したもので、上杉謙信との第四回目の川中島合戦を目前に越後勢の敗北と信州の支配を願ったもの。筮竹で占ったところ吉と出て、必ず自分が勝利するので大権現のご加護を願うという。
本人の直筆ともいわれる。
これ以前から戸隠は信玄と謙信の相争う地となっていて、この後も謙信の兵が侵入するなど両者の争いに翻弄される。


武田晴信願状

長野市指定有形文化財 平成17年1月1日指定