長野県県宝  昭和44年(1969)10月2日指定 

銅製不動明王御正躰
銅板 打ち出し 鋲止め 
鏡板径上下50.5㎝ 左右50.8㎝ 不動明王像像高34.6㎝ 膝張28.8㎝ 12世紀・平安時代
御正鉢は別名懸仏(かけぼとけ)とも言われ、平安時代に興った神仏垂迹説にもとづく神仏同体の思想により神社の祭神の本地仏(ほんじぶつ)を鏡に線刻、または鋳造したり打ち出したものを鏡板に取り付けて、社殿などに懸けて祀ったものである。平安時代末の作と考えられ、県内で最古、最大のものであるとされている。